デジタルの続き(R4 8/22号)

朝日森林のクラブ

2022年08月22日 00:00

 ブログの記事が滞りがちの事務局です。


 さて、今回はデジタル技術についてご紹介します。

 いくつか前の記事で、「こんなことはできないの?」というお話がありました。

 ① 航空写真が分析するCS立体図はフリーじゃないの?

  航空写真から色調分析で地形を抽出する方法があるようです。
  ところが、航空写真が一般的でないために、どこを探しても情報が出てこないんですよ。

  ちなみに、航空写真もドローンの登場でずいぶんとお安くなりました。
  haあたり7000円~14000円程度で撮影してくれます。
  問題はここから。
  撮影したデータを何に使うかがです。
  ただの写真からなにかを抽出したり、色調分析したことってあります?
  実は知識と技術があれば、ほぼフリーなものもあるのですが、この技術が普遍化することは多分ないんじゃないかな?

 ② 色調分析で樹種の特定はできないの?

  これは上記のの問題が直接かかわります。
  三つの変化が問題で分析用のバイオリズムが組めないのが実情です。
  三つの変化の一つ目は樹木の変化です。
  常緑樹であるはずの赤松も季節や時期によってその葉の色は実に千差万別です。

  二つ目の変化は天候です。
  明度彩度という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
  色は太陽光の虹色の光のうち特定の色を反射することで決められた色が目に情報として入ります。
  ところが、太陽も一日の間に移動しますし、天候によってその強さも異なります。
  おんなじ山を違う天気の際に、見て写真をとってみてください。
  まったく違うになってしまいます。

  三つ目の変化はカメラの性能です。
  実は先ほどの物体反射光を感応版で読み取ってデータ化や発色させるのが写真です。
  最近のカメラはこの設定をつぶさに変更できるのが特徴なのですが、今のデジカメはこの機能を使って
  光学補正という自動調整がかかります。実はメーカーごとスマホごとに特徴があって、
  撮影機材でまったく違う色調になります。

  東洋のガラパゴスと呼ばれる小笠原諸島では航空写真から樹形を自動分析するAIが作られている話もありますが、
  他の地域では使えないこと、航空写真が条件によって高額であること、などからまだまだ一般化は遠いんじゃないでしょうか?


  携帯アプリであまた使いやすいものが登場していますが、その特定はあいまいでいい加減です。
  そういったアプリについても、いくつかダウンロードしてご紹介できればと思います。


  小難しい話ですいません。
  次回はもっと簡単な話にします。では。
  よければ、コメントください。